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project story

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亜鉛製錬プラントの増設。
高品質化とさらなる
生産能力の強化に挑む。

2009年入社
エンジニアリング事業部 機械系
工学部 機械工学科 卒

プロジェクト概要

DOWAグループでは製錬事業のひとつとして、製鉄所で生じる粉塵などのリサイクル原料から亜鉛を生産しています。そうしたなかで、亜鉛の高品質化・増産に向けた設備の建設をDOWAテクノエンジが担うことに。私はプロジェクト全体のサブリーダーと工事の現場責任者を務めました。期間は約2年、受注金額は15億円以上におよぶ大規模プロジェクトです。

プロジェクト工程の画像

プロジェクト工程

  • 調査企画

    3ヶ月

    設計に必要な情報を得るために、既存設備を現地で調査。過去にDOWAテクノエンジで建設した設備のため、当時の設計図を確認しつつ、図面と異なる箇所などを細かにチェックしました。

  • 設計

    9ヶ月

    当時DOWAテクノエンジで導入し始めた3D-CADを使用し、立体モデルでの設計を進めました。初めて使用するソフトウェアに当初は苦労しましたが、立体的に示せる3D図面は感覚的に分かりやすく、お客様や協力会社様とスムーズにコミュニケーションをとることができました。

  • 調達

    3ヶ月

    中国でのインフラ投資が盛況だった影響を受け、一部の資材が入手困難に。資材の在庫量や価格は変動が激しいため、世界的な社会情勢に常に目を配り、幅広い情報をキャッチして早めに対策を行う必要があります。さまざまな手を尽くして必要な資材を確保していきましたが、工期に一部調整が必要になりました。

  • 施工

    7ヶ月

    事前の綿密な計画をもとに、現場責任者として“安全第一”で工事を進めました。念入りに計画を立て、大雪や大雨、強風に備えていたものの、工事期間中に新型コロナウイルスの感染が拡大……。未曾有の社会的混乱のなかで、お客様と感染対策のルールなどを定め、試行錯誤しながら工事を進めていきました。

  • 試運転・操業

    1ヶ月

    このプロジェクトでは、新たに設置した機器の数が多かったため試運転が大変でした。お客様と協力して一つひとつ稼働させ、複雑なプログラムを管理する機器に関しては社内の電気系エンジニアと密に連携し、進めていきました。すべての機器が稼働したときにはとても感動し、お客様の増産体制の構築に貢献できたことを嬉しく思いました。

出張先で大切なのは
人間関係と息抜き。
施工管理の働き方改革にも挑む

大規模なプロジェクトであったため、工事も長期間に。お客様の工場がある秋田県にチームで滞在していたため、現場責任者として人間関係の構築やリフレッシュを意識して行いました。休日にはみんなで観光して地元のおいしいものを食べたり、お祭りを観覧したりと、積極的に一緒に息抜きをするようにしていましたね。
また、当時は働き方改革が社会的なテーマとなり始めたころ。DOWAテクノエンジでも働き方改革を推進していくため、このプロジェクトで施工管理業務の改善を試行することに。週休2日の確保、定期的な帰省、労働時間の短縮などに務めました。このときの試みが発端となってその後もさまざまな改善が進んでいます。

初めて大規模プロジェクトの
サブリーダー&現場責任者を経験。
キャリアのターニングポイントに

大規模なプロジェクトのサブリーダーと現場責任者を任されたのは、このときが初めてでした。当初は不安もあるなかでのプロジェクト推進でしたが、お客様の想定どおりの増産を実現でき、役員の方から直々にお褒めの言葉もいただけました。 その後、このプロジェクトのご担当者から継続的にお仕事の依頼をいただけていることから、しっかり信頼関係を築けたのではないかとも感じています。また、当プロジェクト以後は大規模案件を任せてもらえる機会が増えたため、社内での一定の信頼も得られたようです。そうした転機であったため、このプロジェクトが私のキャリアの大きな節目となったと言えます。

プロジェクトの設計をしている画像
プロジェクトの設計をしている画像

「岡山で技術職になりたい」
その想いが叶い、
恵まれた環境で働けている

就職活動で重視していたのは、生まれ育った岡山で技術職として働きたいという想い。そして、就職先を探していくなかでDOWAテクノエンジのプラントエンジニアという仕事を知り、「これだ!」と思いました。会社説明会で学生に対して真摯に話してくれたことや、先輩社員たちの仕事に向き合う意識の高さにも惹かれ、入社を決意しました。 入社後は人間関係にも恵まれ、前向きに仕事に取り組み続けることができました。誠意を持って人や仕事と向き合う人柄の良い社員が多いのも、DOWAテクノエンジの魅力のひとつであると感じています。私もそうでしたが、学生時代にはプラントについてなにも学んでいない方が多いはずです。しかし、DOWAテクノエンジでは先輩社員たちが親身に指導してくれるので、安心して入社いただけたらと思います。

仕事仲間と話している画像

若手のうちから裁量を持って
仕事に取り組むことができた。
そして、学びは尽きない

自社で生産設備をもたないDOWAテクノエンジにとって最も重要な資産は社員です。そのため、人材育成に力を入れていますし、若手に裁量を与えて大切に育てていきます。私の若手時代も自分の意思やアイデアを上司に尊重してもらえましたし、自由な発想のもとで仕事に取り組めたからこそ、仕事に大きなやりがいを感じてきました。 そして、DOWAテクノエンジのプラントエンジニアは業務範囲が広い分、たくさんのスキルや知識を得られ、自分の成長を強く実感できます。一方で、現在は入社16年目ですが、学ぶべきことがまだたくさんあると感じています。プロジェクトごとに取り扱う設備も異なるため、今でも新たな仕事に取り組むたびに知識が増えていきます。これからも研鑽を欠かさず、成長を続けていきたいです。

これまで携わったプラント

  • 1年目〜

    産業廃棄物処理設備
    施工場所:岡山県

  • 2年目〜

    粉粒体製造設備
    施工場所:埼玉県

  • 3年目〜

    粉粒体製造設備
    施工場所:岡山県

  • 4年目〜

    粉粒体製造設備
    施工場所:埼玉県

  • 6年目~

    めっき設備
    施工場所:静岡県

  • 8年目〜

    温泉水処理設備
    施工場所:秋田県

  • 10年目~

    亜鉛リサイクル設備
    施工場所:秋田県

  • 12年目~

    非鉄金属製錬設備
    施工場所:秋田県