このプロジェクトでは、一連の処理設備の大半をDOWAテクノエンジが担うことになっていたため、「お客様の要望からどのような性能や機能が必要か」「そのためにはどのようにプラントをコントロールし制御すべきか」をプロジェクトメンバーと何度も話し合いました。新たな試みとして、従来は人の手を介して行われる事の多い設備立ち上げ時の調整自動化にも挑戦しました。もちろん苦労もありましたが、プロジェクトに参加した全員が自分の役割を妥協せずに果たした結果、非常に先進的で完成度の高い施設を建設することができました。
プロジェクトを終えてから数年後、お客様から「設備のトラブルが少ないので社員が成長しません(笑)」と冗談交じりに感謝いただきました。また、立ち上げ時の調整の自動化によって、手間のかからない設備になっているとも喜んでいただけています。
project story
04
低濃度PCBの処理施設を建設。
立ち上げ時の調整を自動化し、
操業の省力化に貢献。
2011年入社
エンジニアリング事業部 電気系
自然科学研究科 電子情報システム工学専攻 卒
プロジェクト概要
かつては絶縁油や溶剤などに広く使用されていたものの、その後有害物質であることが判明したPCB(ポリ塩化ビフェニル)。これを無害化する低濃度PCB無害化処理設備の建設をDOWAテクノエンジが担うことに。私はメインシステムであるDCS※の設計担当としてプロジェクトに参加しました。
※Distributed Control Systemの略で、大規模なプラントや工場を監視して制御するシステム。
プロジェクト工程
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設計
7ヶ月
先輩と設計を分担して担い、私は施設全体を制御するDCSのプログラムやインターフェイスを設計しました。既存設備のシステムを参考にしながらも、このプロジェクトでは独自の新規設計も多数行いました。例えば、排ガス冷却処理の自動化。冷却に使用する水の量を微調整するのに大変苦労しましたが、実証実験を繰り返し行うことで制御プログラムの最適化を図り、高精度なシステムを実現できました。
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試運転・操業
4ヶ月
施工管理は他のエンジニアが担当したので、私が再度プロジェクトに加わったのは試運転からです。完成した処理施設をお客様とともに稼働させ、調整や改良を行いました。また、試運転を終えたあとも、操業支援のために1ヶ月ほどお客様の施設に常駐することに。操作方法のご説明やシステムの改良によって安定操業をご支援しました。
プロジェクト終了から数年後、
お客様から最高の
褒め言葉をいただけた
現地での操業支援を行ったことで、
エンジニアとしての視野が広がった
施設完成後も、私は現地に常駐して1ヶ月間にわたって操業支援を行っていました。その際にお客様の操業の様子を目の当たりにすることで、設備が実際にどのように運用されているのか、どのようなインターフェイスなら使いやすいのかなどを深く理解することができました。現在でもDCSの設計を手掛ける機会が多いのですが、このプロジェクトでの操業支援で得た学びや知見が活きています。
今後の目標は、プロジェクトの初期段階から携わる経験を増やすことです。計画段階からプロジェクトに参加することで、操業支援で得た知見を活かしながら、お客様にとって安全で使いやすいプラントシステムを提案していきたいと思っています。
「良い仕事がしたい」という想いは、
プロジェクトに関わる全員が一緒
地元の岡山でエンジニアとしてものづくりに携わりたいと思っていました。そうしたなかで、私の希望に適していたのがDOWAテクノエンジです。設計だけでなく、多くの人をまとめて建設工事を進めていく施工管理も担えることに興味を持ちました。
ただ、もともと人とのコミュニケーションに自信があったわけではないので、施工管理での人間関係構築などには不安を感じていました。しかし、入社後に実際に業務に携わってみると、心配していたような苦労をすることはありませんでした。お客様も協力会社の職人さんも、「みんなで協力して良い仕事がしたい」という想いは同じです。自分が真摯に仕事に向き合っていれば、皆さん協力的な姿勢を示してくれるため、多くの方に支えてもらいながら様々なプロジェクトを完遂することができました。
プラント建設という
大規模プロジェクトを
成功させたときの感動は大きい
私はDOWAテクノエンジの仕事に対し、ロケット発射プロジェクトのようなイメージを持っています。多くの人が協力してプラントを設計・建設し、操業にいたるまでの壮大なプロジェクトには年単位の時間がかかります。そうした長期間におよぶ苦労がある分だけ、プロジェクトを成功させたときの達成感は格別で、建設したプラントが無事に稼働したときの感動は本当に大きいです。
DOWAテクノエンジの仕事は、個人でのものづくりだけでなく、チームワークでプロジェクトを進めていくおもしろさも感じることができます。たくさんの人と協働する経験を経て、エンジニアとしての成長はもちろん、人間的な成長も実感できるのが嬉しいですね。